感謝の生活

 

全世界で、「新型コロナウイルス」の感染拡大が収まらない社会情勢の中、
一人一人が感染に怯えながらの生活が一年以上となっております。
緊急事態宣言や、蔓延防止措置に伴い、各企業に於いては、
リモート会議や、在宅ワークが普及し、個々では家にいる時間が多くなり、
生活のリズムが崩れて、今を暮らすことで一生懸命になっていると感じます。
しかしながら、この様な時期だからこそ、自己を見つめ直す時間を作り、
今の「いのち」に感謝をすることが大事なのです。

曹洞宗梅花流詠讃歌。「高祖道元禅師学道御和讃」に、

「仏祖の慧命を生きるには、わが身と心調えて

一人一時の只管打坐、たゆむことなくつとめよと」
という歌詞がございます。

私は、昨年の緊急事態宣言発令より、息子達と一緒に朝のお勤めをしております。
子供達が、ご本尊様の前で座って手を合わせ、御拝をしている姿は、本当に尊い姿であります。
私自身その姿を見て、
「この子達と一緒に居られる時を与えてくださった仏様に、ありがとうございます。」と、
感謝の想いで、毎日手を合わせております。この様な生活にならなければ、
実感することは出来なかったのかもしれません。

御詠歌の歌詞にあるように、

「仏祖の慧命を生きるには、わが身と心調えて

一人一時の只管打坐、たゆむことなくつとめよと」

私達は、このコロナ禍であっても、しっかり身と心を落ち着け、周囲と自分を正しく見つめ、
日々の何気ない生活の中、「いのち」があることに感謝をしながら、大事に生活をしたいものです。