「盆はうれしや」
夏になると各地で花火大会が開かれます。夜空にパッと花が咲いて、パッと散っていくような大玉の花火たち。それは、人の命のすばらしさと、はかなさを表しているようにも感じられます。
そんな花火を見ることが私は大好きで、夏の楽しみの一つとなっています。
そして、夏のもう一つの楽しみといえば、私は「お盆」をあげます。
来月(8月)には、お盆がやってまいります。(地域によっては7月に盆供養が行われる場合もあります。)
お盆には、兄弟、お子さん、お孫さんなどが里帰りをして、親族・ご縁のある方とお墓参りに行く。いつも会えない人と会えるこのお盆を楽しみにしている方も多くいらっしゃることでしょう。
さらには、亡くなった兄弟、親、おじいちゃん、おばあちゃん、ご先祖さまとも会える尊い期間がこのお盆です。
友だち、先生、兄弟、親、ご先祖さま、たくさんの人に出会えた時、気づくのてす。私という人間はどれだけの人に命をつなげてもらい、支えられ、励まされ、生かされてきたのかということに。
これを仏教では「縁起」といいます。
すべてのものは、つながっている。
単独で存在するものは何一つなく、すべてのものはお互いに関わり合ってこの世界はできている。私という存在も、いろんな人のおかげさまであり、大自然の恵みという無数の縁をいただいて、生かされているということ。
お盆という良き期間に、この縁起に気づけたならば、周りの存在の有り難さといものを強く感じると思います。
その有り難いという気持ちで手を合わせ、お互いがお互いを感謝し合うことができる毎日を送ることが、命をつないできてくれたご先祖さまへの供養になるのです。
親やご先祖さまに、今の自分の生きざまやありようを見ていただき、今の自分が亡き方々の願いにかなっているのであろうかと見つめなおすことも、お盆の意義であります。
お盆は、檀家さんのお宅へお参りに行くのですが、お子さんやお孫さんが帰省されているご家庭には、たくさんの布団が仏間に並べてあります。その間を抜けてお仏壇の前に座ると、眠たそうな目を擦りながら、私と一緒にご家族手を合わせ、みんなでお参りをしてくれます。美しく有り難い空間でご供養ができることが嬉しく、夏の暑さも忘れさせてくれます。
盆はうれしや 別れた人も
はれてこの世に 会いにくる
遠いところから、はるばるご先祖さまが戻って来られます。その人たちも喜んで来てくださる、楽しく心あたたかいお盆にしましょう。

