「心に咲く花」

突然に空から雨が降ってきました。傘を持たなかった私は濡れながら小走りで屋根の下まで走り雨宿りをすることにしました。
私たちは良くも悪くも様々なご縁と出会いながら日々を過ごしているわけです。
ここで皆様に少し質問をさせて頂きたいと思います。
今、目を閉じると、どなたのお顔が思い浮かぶでしょうか?
笑ったお顔・怒ったお顔・悲しそうなお顔、思い浮かべたそのお顔はどの様なお顔をされていますか?
そして、そのお顔は皆様の大切な方でしょうか?もしくは心の鏡に映るご自身のお顔でしょうか?

あるお檀家様とのお話です。
そのお檀家様は、月命日のお参りに伺うと静かに手を合わせて笑顔でお参りされるのです。
ある時、いつも笑顔でお参りしているわけを聞きますと
『お婆ちゃんは、誰かの心に残るならパッと花が咲いたような笑顔が良いねえといつも言っていたんです。
そしてニコニコしながら私の顔を見てパッと笑顔の花がさいているね~と言ってくれていました。
だから大好きなお婆ちゃんの前では、出来るだけ笑顔でいるように心掛けています。』と教えて下さいました。

日々生活していく中で、いつも笑顔でいる事は難しい事ですね。
だからこそ、このお檀家様は、大好きなお婆様にお参りするときだけは笑顔でいる様に心掛け、その心をお供えされるのでしょう。

私たちは誰一人として自分一人で生きているのではなく、良くも悪くも様々なご縁、
多くのご縁(えん)とのつながりによって支えられて生かされています。
出来る事ならばこのお檀家様のように大切な方々と笑顔を分かち合いながら、その一日一日を良い一日として過ごして行きたいですね。
今、目を閉じて心の中にどなたのお顔が思い浮かぶでしょうか?そのお顔はどんなお顔をされていますか?
その方を思い浮かべる皆様は今どんなお顔をされていますか?
出来る事ならば、、誰かの心に残るならパッと花が咲いたような笑顔が良いねえと言いながら、
日々の生活を笑顔で送る良い習慣を身に着けたいものですね。
もしも今から新しいことを始めるのは大変だと思われている方がいらっしゃるならば、私からの提案です。
まずは明日の朝の挨拶を、ニコニコの素敵な笑顔の花を咲かせることから私と一緒に始めてみませんか?